日本に惜敗したタイのキャテポン監督が、試合後の会見で怒りをあらわにした。最終第5セット、12-8から、監督の抗議に対して主審からレッドカードを出されて1点を失うと、12-13の場面でも選手交代に難航する遅延行為でさらに1点を失った。「こんなことはコーチ人生で初めて。審判の考えが分からない」と憤った。日本選手がセンターラインを越えたことへのチャレンジも、5秒以内に要請しなかったとされ認められず「なんでできないのかわからない」と続けた。

 13年のアジア選手権で日本に勝って優勝するなど近年の実力は伸び盛り。この日も多彩な攻撃や強烈なサーブで苦しめた。ジュニア時代から約10年間かけて熟成してきた連係で初の五輪に挑んでいるタイにとっては、痛恨の1敗となった。