国際オリンピック委員会(IOC)は6月1日から3日間、スイスのローザンヌで理事会を開催する。

 2020年東京五輪関連では、追加種目として大会組織委員会がパッケージで提案した野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの5競技18種目について協議し、8月の総会での最終承認手順を審議する。

 野球は米大リーグが参加に消極的で、スケートボードも組織整備が課題となっている。東京五輪の招致疑惑に関する動きも注目される。組織委の森喜朗会長や武藤敏郎事務総長は2日の審議に参加し、新国立競技場など会場整備の進捗(しんちょく)状況も報告する。

 リオデジャネイロ五輪の開幕を8月5日に控え懸念されるドーピング問題では、08年北京、12年ロンドン両五輪で採取した検体の再検査で多数の陽性反応が出たことや、ロシアの組織的な違反への対応策を協議する。リオ五輪の準備報告も行われ、IOCが特別参加を認めてチームを編成する「難民五輪選手団」の代表が承認される。