日本オリンピック委員会(JOC)は21日、都内で、リオデジャネイロ五輪に出場する競技団体の強化トップを集めた五輪監督会議を開き、現地の治安などについて注意喚起した。対策として歩きスマホの禁止などを求め、強盗に遭遇した場合は抵抗せずに金品を渡すことなどの対応策を示した。

◆日本代表選手団 安全管理マニュアル 暫定版

<滞在時等の注意事項>

(1)防犯の基本的心構え

(イ)自分の身は自分で守る

(ロ)犯罪の傾向に関する情報を収集して危険を回避する

(ハ)被害者にならないための対策をする(犯罪者は標的を選ぶ)

(ニ)被害を最小限に抑えるための対策をする

(2)基本的な防犯対策

(イ)危険な場所(ファベーラ=貧民街、人気のない場所等)に行かない

(ロ)危険な行動(早朝・深夜の外出、単独行動等)をしない

(ハ)不慣れな場所に不用意に行かない

(ニ)常に警戒心を持ち、その警戒心を態度に示す

(ホ)華美な服装や装飾品の着用は控える

(ヘ)スマートフォン、カメラを公共の場で不用意に使用しない

(ト)事故や災害に巻き込まれた場合や襲われた場合を想定し対処を考えておく

(チ)現金、カードを分散して管理する

(リ)行動のパターン化を避ける

(3)強盗に遭遇した時の対応

(イ)慌てず騒がす冷静に対処する

(ロ)相手の顔を直視しない(顔を覚えられたと受け取られる)

(ハ)急な動作をしない

(ニ)相手に無断でポケット、懐、バッグに手を入れない

(ホ)抵抗せず、要求された金品は素直に渡す

(ヘ)他人が襲われているのを見ても、むやみに助けに行かない