シンクロが消滅? 国際水連(FINA)が来夏の総会でシンクロナイズドスイミングの名称を「アーティスティックスイミング」に変更する可能性が高まったことが24日、分かった。

 日本代表のグアム合宿を視察したFINA技術委員会委員で、日本水連の本間三和子シンクロ委員長(55)が明かした。

 シンクロ関係者の反対は多いが、本間委員長によると、IOCの意向が強く、FINAも従わざるをえない状況になってきているという。

 日本代表の井村雅代ヘッドコーチ(65)は「やめてほしいなあ。でも五輪から外されたら困るから、みんな従うでしょうけど。うちの井村シンクロクラブもアーティスティッククラブになるのか」と嘆いた。

 人に、音楽にシンクロさせる競技で、シンクロの名前は認知度が高いだけに、シンクロ関係者の困惑は深い。

 もっとも、過去8回の五輪で日本と中国に計14個のメダルをもたらした井村ヘッドコーチの切り替えは早い。だれよりも「シンクロ」の言葉に愛着が深いはずだが「仮にそうなったら時代に乗らないと乗り遅れる。昔にすがりついたら過去の人になるから」と持論を展開していた。