そり競技のスケルトン女子で2018年平昌冬季五輪を目指す選手4人が、日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟の不透明な代表選考基準により、昨季の国際大会に派遣されなかったことを不服として、基準の見直しなどを求めて27日にも日本スポーツ仲裁機構に申し立てをすることが25日、関係者の話で分かった。

 4人のうち、五輪2大会に出場した45歳の中山英子選手(日新堂製菓)は、昨年9月の選考会で2位に入ったものの年齢を理由に落選し、7位の選手が代表入りしたのは不当と主張。他の選考会上位選手もシーズン前半はワールドカップ(W杯)に派遣されず、参戦が認められた後半も費用の自己負担を強いられたとした。

 選手側代理人の弁護士は連盟の選手強化体制の運営や選考基準に関して「極めて不透明・不明確で、恣意(しい)的な運用が行われてきたと考えざるを得ない」と指摘している。

 同連盟は選考基準について「平昌五輪での目標を達成できる可能性を有する選手」などとし、選考会での順位は挙げていなかった。連盟は選手への書面での回答で「選考は厳正に行われている」などとしている。