フィギュアスケートの全日本シニア合宿が25日、長野県軽井沢で公開され、昨季最終戦のチームチャレンジカップでSP、フリーともに世界初の4回転フリップを成功させた宇野昌磨(18=中京大)が今季はSP、フリーともに4回転フリップを組み込むことを明かした。

 世界を驚かせた4回転フリップも宇野にとってはもう「入れるのは当たり前」の技だ。成功させた4月以降、2度に1度は決めるほど精度は高まっており、日々の練習でもSP、フリーそろって成功させているという。4月のチームチャレンジカップでは4回転フリップ1本ずつを含むSP、フリー合わせ5本の4回転ジャンプを決めた。

 今季も同じく計5本を予定しており、これは世界最高得点を出した昨季の羽生と並ぶ本数。さらにジャンプの安定感を増した宇野が王者羽生に迫る可能性は十分ある。10月の今季初戦ジャパンオープンまで「あまり張り詰めず、楽しく練習できればいいかな」。余裕の構えでシニア2年目を迎える。【高場泉穂】