競泳男子で五輪3大会連続メダリストとなった松田丈志(セガサミー)が2日、岩手国体(9~11日)を最後に現役を引退すると表明したことを受け、競泳界からねぎらいと惜しむ声が上がった。

 リオデジャネイロ五輪で男子800メートルリレーのメンバーとしてともに銅メダルを獲得したエース、萩野公介(東洋大)は「寂しい気持ちはあるが、新しい時代になる」と決意を新たにした様子だった。

 抜群のリーダーシップで2012年ロンドン五輪では競泳ニッポンの主将を務めた功労者。競技への真摯(しんし)な姿勢と誠実な人柄は誰からも親しまれた。瀬戸大也(早大)は「丈志さんの姿勢を受け継いで、これからは自分たちが日本の競泳界を引っ張っていく」と語った。

 日本水連の青木剛会長は「丈志には感謝の気持ちしかない。メダルを取り続けて、日本を引っ張ってくれた。次の人生でも大いに活躍してほしい」と賛辞とエールを送った。