日本水泳連盟(日水連)は26日、都内で、リオデジャネイロ五輪・パラリンピックの報告会を開いた。金メダリスト萩野公介(22)金藤理絵(28)ら選手、丸川珠代五輪相、鈴木大地スポーツ庁長官ら約900人が出席し、盛大に開かれた。

 注目の報奨金に関して、日水連は全柔連と同様に出さない方針。前回12年ロンドン五輪では、スポンサー企業から金3000万円(該当者なし)銀300万、銅100万円が出されたが、それも今回はなし。同連盟の坂元専務理事は「連盟として出したい気持ちはあるが、過去に例がない」と説明した。

 日本陸連を含め、主な有力競技団体は、独自で報奨金を払っている。ゼロは全柔連くらいだが、日水連の泉副会長は「報奨金がない分は、競技環境の充実など、他の面で(費用を)出している」と話す。08年北京五輪以来、2大会ぶりに水泳の金メダリストになった萩野は「残念ですね」と苦笑いしていた。