1日にさいたまスーパーアリーナで行われたフィギュアスケートの「ジャパンオープン2016」で、現役引退後に自己最高を更新する178・72点(非公認)を記録したプロスケーター織田信成が、テレビ朝日のスポーツキャスター、松岡修造から半ば強引な現役復帰を強要され、必死の抵抗を見せた。

 2日、都内ホテルでフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの記者会見が行われ、キャスターの松岡修造と、解説の織田信成が同席した。冒頭のあいさつで、いきなりヒートアップした松岡が「現役復帰おめでとう」と、マイクで絶叫しながら拍手を浴びせると、関係者で埋まった会場もいや応なしに盛り上がった。これに慌てたのがそれまで笑顔だった織田だった。「しないです、しないです」と、必死に否定。

 すかさず松岡が「だってあの(プロテニスの)伊達さんだって復帰したんですよ。織田さんだって復帰するしかないでしょ」と、むちゃぶり。織田は必死に考えをまとめつつ「現実的なことを言わせてください。今の男子は4回転ジャンプを2回から3回跳んでるんですよ。僕が現役復帰するには4回転を複数跳ばないとだめなんです。だから現役復帰は無理です」と、やや震える声で理由を説明した。松岡は真剣に否定する織田を楽しむと、すぐに納得して次の話題に。会場は2人のやりとりに大盛り上がりだった。