リオデジャネイロ五輪・パラリンピック日本代表選手の合同パレードが7日、東京・銀座8丁目交差点から日本橋室町までの約2・5キロで行われ、五輪50人、パラリンピック37人のメダリストが参加した。五輪メダリストのみで実施した4年前のロンドン五輪の約50万人を超える約80万人(主催者発表)が沿道を埋め尽くし、選手たちを祝福した。卓球女子団体で銅メダルを獲得し、先月1日に結婚した福原愛(27=ANA)にとっては「結婚披露パレード」にもなった。

 福原は沿道の約80万人に笑顔で手を振り、喜びを分かち合った。秋晴れの太陽に照らされ、左手薬指の大きな結婚指輪もキラリと輝く。「リオおめでとう~、結婚おめでとう~」。誰よりも多くの大声援を受けた。沿道だけでなく、ビルのオフィスの窓からも届く声に、2階建てバスの左右両側を行き来して応えた。女子レスリングで4連覇を達成して国民栄誉賞受賞が決定した伊調馨や、吉田沙保里らと肩を組みながら幸せオーラをふりまいた。

 「あらためて皆様に結婚もご報告することができてうれしかったです。愛ちゃん、愛ちゃんと名前で呼んでいただいた。愛という名前で良かったと思いました」と笑った。「新しい家族LINEがあるので」と、結婚した卓球台湾代表の江宏傑らにパレードの写真などを送信した。

 史上最大級のパレードへの参加は結果を出したからこそ。「頑張ってメダルを獲得して、多くの方に喜んでもらえることは、本当に幸せだと実感した」。パラリンピアンとの初の合同パレードに「とても貴重な時間」と感激。オリンピアンも含めた喜びの共有に力を得た。

 4年後には、いよいよ東京五輪が控える。すでに妻としても挑み続ける覚悟を決めている。3大会連続での祝賀パレード参加に向け「この思いを胸に頑張っていきたい」と、銅メダルを握りしめた。【鎌田直秀】