リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(22=東洋大)が31日、地元栃木・小山市で凱旋(がいせん)パレードを行った。約6000人の市民が駆けつけるなど、沿道は大フィーバーとなった。パレード後は市役所に移動し、大久保寿夫市長から市民栄誉賞を授与された。

 約6000人の熱狂的な地元の声援に萩野は「こんなにたくさんの方が集まってくれるとは。幸せ者ですね」と喜びをあふれさせた。4年前のロンドン五輪銅メダルで市民栄誉賞は授与されたが、今回は金メダルで初の凱旋(がいせん)パレードで市民と触れ合った。「こーちゃん、こーちゃんと孫のように声を掛けられた。心が温まった」と地元の支えを実感した。

 小山市からは報奨金60万円と米一俵、イチゴなどの地元特産品を贈呈された。萩野は「一俵のお米を食べ、よく寝て、たくさん成長したい。東京五輪では今回以上の活躍をするために頑張る」と地元の力を力に変える。9月下旬に手術した右肘も順調に回復。11月中には水中練習を開始していく。