SP5位の樋口新葉(15=東京・日本橋女学館)がフリーで自己ベストの129・46点をマークし、合計194・48点で3位に入った。シニアGPデビュー戦でいきなりの表彰台となり「のれると思ってなかったので、うれしい」と喜んだ。

 冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループ連続ジャンプを見事に決め、その後も次々と丁寧にジャンプを決めていく。後半のジャンプで2カ所ミスはあったが、最後まで勢いよく滑りきった。「集中していて、なぜか息切れしなかった。今までで1番いい演技ができた」と充実感にあふれた。

 GPファイナル出場がかかる次戦NHK杯(11月25日開幕、札幌)でも「自分のやるべきことをやれれば」。14、15年とジュニアながら全日本選手権で表彰台にのった実力者だが、その先の「1番の目標」とする来季の平昌五輪へ。シニアの実績で自信はさらに深まった。