空手の全日本選手権の会見が9日、都内で行われ、「空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ」こと植草歩(24=高栄警備保障)が女子組手2連覇を誓った。

 8月に東京五輪追加種目に決定し、さらに今大会から男女の組手優勝者には、それぞれ「天皇杯」と「皇后杯」が授与される。二重の記念大会で注目度は一気に高まるが、植草は「皇后杯を取れるように。空手を楽しんで、多くの子供に夢と希望を与えられたら」と意気込みを語った。

 世界を制したルーティンで大会2連覇を目指す。10月の世界選手権で女子組手68キロ超級で金メダルを獲得。その時に「日本食を食べよう」と心掛け、朝食に「サケフレーク」を食べていた。大会4日目、会場に持ち込んだ際、ビンに入れていたため、危険物として没収されてしまったが、それまでは、サケフレークのおかげ? で体調管理に成功。「世界大会で優勝につながったことはいいこと。勝てた道」。以降は大会前からサケフレークをよく食べるのが、ルーティンとなった。今大会も「取り入れたい」。食事面など体調管理が難しい世界大会で勝つための対応策を、国内大会でも実践し、より体になじませている。

 10日に男女組手の団体(東京武道館)11日に個人の男女組手と形(ともに日本武道館)が実施される。日本武道館は東京五輪の空手の会場に決まったが、植草は「すっと慣れ親しんだ地。うれしい」と喜んだ。