スピードスケートの全日本スプリント選手権は28、29日に長野市エムウエーブで行われる。27日は出場選手が会場で調整した。

 男子500メートルの日本記録保持者、加藤条治(日本電産サンキョー)は今季前半のW杯出場を逃し、国内で調整を続ける。目下の目標は来年2月に北海道で開催される冬季アジア大会。「何とか出場して金メダルを目指したい」と切実な思いを口にした。

 膝の故障もあって夏場に十分な練習を積めなかったため体力の土台がなく、状態はなかなか上がらないという。平昌冬季五輪まで1年余りとなったが、31歳のベテランは「今季と来季は全く別物」と割り切り、目の前のレースに集中する。