ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、47)が19日、都内で会見し、スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズを代表選考の最上位に置く意向を示した。国内開催の19年W杯に向けたチーム強化について「スーパーラグビーが日本の礎。サンウルブズに名を連ねている選手から代表を選ぶことを突き詰めていく」と連携の重要性を力説した。

 代表強化を目指して誕生したサンウルブズは今季が参戦2年目。昨季まで海外でプレーしていたSH田中史朗、FB松島幸太朗ら日本代表の主力が新たに名を連ねた一方、15年W杯メンバーのリーチ・マイケル、アマナキ・レレィ・マフィらは今季も海外でのプレーを選択した。

 指揮官は、サンウルブズ以外でプレーする選手に対し「排除はしない」としつつも、「W杯のメンバーはサンウルブズの選手でなければならない」と断言。18年シーズンまでには理想に掲げる「サンウルブズ=日本代表」を実現させたい意向を強調した。また、今季のサンウルブズの海外遠征中に、遠征に同行しなかった選手や代表入りが期待される選手による強化合宿を自ら指揮して行うことも明らかにした。【奥山将志】

 ◆日本代表 6月10日にルーマニア代表、同17、24日にアイルランド代表、11月にオーストラリア代表と国内で対戦する。11月25日にはフランス代表と敵地でテストマッチを行うことが決まっている。

 ◆サンウルブズ 2月5日から福岡・宗像市で合宿に入り、同18日にトップリーグ選抜との強化試合(北九州スタジアム)を行う。同25日に東京・秩父宮ラグビー場でハリケーンズとの今季開幕戦に臨む。