ショートダンスで「クリカナ」こと村元哉中(かな)、クリス・リード組(木下ク)が、フリーダンス94・40点、合計159・14点で銀メダルを獲得した。

 フラメンコの「ポエタ」で息のあった演技を披露。滑り終えると、氷上で力強く抱き合った。

 平昌五輪、カップルを組んで2シーズン目。五輪テスト大会にあたる前週の4大陸選手権では、バンクーバー五輪金のテッサ・バーチュー、スコットモイヤー(カナダ)組など豪華な顔ぶれの中で「やれること以上のことをやろうとしてしまった」(リード)。気負いすぎて空回り、力を出し切れないまま、9位に終わった。

 今大会までの短期間の中で「自分たちのために滑ろう」(村元)と足元を見つめ、心のこもった情熱的な演技につなげた。3月末からヘルシンキで行われる世界選手権、さらに来年の五輪に向け、「1つの礎になった」(リード)と自信を深めた。