世界70位の西岡良仁(21=ミキハウス)が大逆転で、マスターズ大会自身初の16強入りだ。10年ウィンブルドン準優勝で、同14位のベルディハ(チェコ)に、1-6、2-5の崖っぷちから、1-6、7-6、6-4で勝ち4回戦に進んだ。

 西岡は、予選から5試合目で、疲労の色が濃く、15年に世界4位までなったベルディハに圧倒された。しかし、第2セット2-5から、得意の粘りと緩急で相手のミスを誘い4ゲームを連取。タイブレークでもぎ取ると、最終セットは2度、相手のサーブを破ると、何度もピンチをしのぎながら、大逆転で金星につなげた。

 最後は、2本目のマッチポイントをサービスエースで決めると、西岡はひざから崩れ落ちた。この勝利で、西岡の世界ランクは自身最高の50位台に浮上する見込み。