首位に立ち、3連覇に前進したハビエル・フェルナンデス(スペイン)は演技構成への自信を強みに挙げた。

 ライバルがルッツやフリップの4回転ジャンプに挑む中、難度で劣るサルコーとトーループで組み立て「(熟練度との)バランスを取って、質を保っている」。スピン、ステップも含めて全要素で加点を引き出し、表現力を示す演技点もトップだった。

 大会前には母国スペインのサッカーリーグの宣伝役としてヘルシンキを訪れ、元新潟の田中亜土夢らと交流して巧みなリフティングを披露した。陽気な性格で、スケートと競技外の時間のバランス感覚も心得ている。