【ローマ15日=吉松忠弘】テニスの男子世界9位の錦織圭(27=日清食品)が15日、イタリア国際の会場で会見し「なるべく多くの試合をこなしたい」と、大会への出場の意思を語った。先週のマドリード・オープンでは準々決勝ジョコビッチ(セルビア)戦を、右手首の痛みで棄権していた。右手首の状態は「日に日に良くなっている。打てるショットも、威力も増えてきた。大丈夫だと思う」。会見前には約1時間半、地元のイタリア選手と実戦形式を交え練習。ストロークでは強打を繰り返した。

 28日には赤土最高峰の4大大会、全仏オープンが開幕する。大事を取って今大会を欠場する選択肢もあったはずだが「マスターズも同じぐらい大事。スキップするとかは考えてなかった」。逆に「できればここで大きな結果を出したいという気持ちもある」と、久々の好成績を誓った。

 全仏に向けて「多く試合をこなして、自信をつけて臨みたい」。15日付の世界ランクでは1つ下げて9位。できれば今大会で上位に進出し、全仏で準々決勝まで上位と当たらない8位以内に復帰したいところだ。

 ◆WOWOW放送予定 ローマから続く赤土シリーズの頂点、全仏オープンテニス。5月28~6月11日。連日生中継。