栃木ブレックス(東地区1位)が川崎ブレイブサンダース(中地区1位)を破り、Bリーグ初代王者に輝いた。

 前半は栃木のディフェンスが機能した。川崎のエースで、リーグ得点王のニック・ファジーカス(31)を徹底マーク。前半わずか8得点に抑えた。栃木は攻撃でも、司令塔の田臥勇太(36)を中心に、インサイドのロシター、外角の古川らが効果的に得点を挙げた。前半を終えて、43-37と栃木のリードで前半を終えた。

 後半、川崎はキャプテン篠山竜青(28)の得点などで、第3Q中盤に逆転。63-59で迎えた第4Q、栃木が逆転に成功するとそこからは一進一退の攻防となった。このピリオドだけで、実に9度リードが入れ替わる激戦。終盤、栃木はギブスの体を張ったインサイドでの攻撃が光り、残り1分を切ったところでリードを5点に広げた。最後の川崎の粘りをしのぎ、栃木が頂点に立った。

 栃木は、リーグ全体の勝率上位5チーム中3チームがひしめく「最激戦区」、東地区を制してチャンピオンシップに参戦。準々決勝ではワイルドカード(東地区3位)の千葉ジェッツに2連勝。準決勝ではシーホース三河(西地区1位)に2勝1敗(第3戦は第2戦と同日に行われる、前後半5分ずつの変則マッチ)で勝ち上がっていた。