通信制の埼玉・星槎国際高川口キャンパスが日本初となる「近代5種部」を創部することが5日、分かった。9日から始動し、20年東京五輪などを目指す有望選手を強化・育成する。

 世界レベルの部活が誕生する。監督は太田雄貴らを育てたフェンシング元日本代表監督の江村宏二氏、コーチは近代5種元日本代表監督の才藤浩氏ら豪華な面々が務める。旧公民館を改修した校内でフェンシングと射撃(レーザーピストル)、川口市内のフィットネスクラブで競泳、運動場で陸上、陸上自衛隊朝霞駐屯地で馬術を行う。近郊には味の素ナショナルトレーニングセンターもあり、半径約10キロ圏内で全5種のトレーニングが可能となる。

 ◆近代5種の日本勢の現状 日本協会の競技登録者は五輪競技団体の中で最少のわずか33人。ハンガリーや英国などの欧州勢が強く、五輪では68年メキシコ大会男子15位の槙平勇荘、16年リオ大会女子13位の朝長なつ美が最高。W杯では先月の米国大会男子6位の岩元勝平、昨年2月の米国大会女子4位の朝長が最高。