井村雅代×初音ミクの異次元コラボ-。アーティスティックスイミング日本代表が9日、都内で公開練習を行った。井村雅代ヘッドコーチ(HC、69)と五輪代表内定のエース乾友紀子(29)ら8人が登場。東京五輪本番での使用を前提に新ルーティンを発表した。

衝撃が走ったのはデュエットテクニカルルーティン(TR)。昨年と同じくノ一をテーマにした「忍者SAKURA」の冒頭で、日本が誇るボーカロイド初音ミクが「さくら~、さくら~、弥生の空は~」と歌う。井村HCは「日本らしさ。日本のアニメはすごいし、人気者の彼女に出てほしい」と決定。昨年には初音×歌舞伎役者中村獅童の共演舞台も観劇した。エース乾も初音ミクに「テンションが上がった。まさか、取り入れるとは」と驚いた。

日本は昨夏の世界選手権でロシア、中国、ウクライナに次ぐ世界4位。序列を崩すために思いきった挑戦が必要になる。デュエットFRは「進化~エボリューション」、チームTRは「空手2020」と新ルーティンに。井村HCは「評価を変えていく仕事がある。開催国なら大変身しても、おかしくない」と逆転メダルに照準を合わせた。【益田一弘】