<柔道:世界団体選手権>◇5日◇東京武道館◇男女7階級

 女子日本代表が決勝で強豪フランスに5-1で圧勝し、初優勝を成し遂げた。1回戦、準決勝で温存した北京五輪代表の52キロ級銅メダリスト中村美里(三井住友海上)、63キロ級金メダリスト谷本歩実(コマツ)、78キロ級中沢さえ(綜合警備保障)を決勝で一気に起用。中村が1本勝ち、谷本が粘り強く引き分け、中沢もしぶとく優勢勝ちし、チームの大勝に貢献した。主将を務めた谷本は「日本女子の層の厚さを見せられたと思う」と満足げな表情を浮かべた。

 一方で北京五輪惨敗からの復活を目指す男子日本代表は北京五輪100キロ超級金メダルの石井慧(国士舘大)が股(こ)関節周囲部の故障で出場を回避。それが響いたこともあり1回戦のブラジル戦で2-3、3位決定戦のロシア戦も3-4で敗れ5位に沈んだ。