第16回全国中学校駅伝は21日、山口県セミナーパーククロスカントリーコースで男女各48校(開催県2校)が参加して行われる。男子は選手層の厚い河東(福岡)が優勝候補の筆頭か。女子は混戦模様で、終盤まで優勝争いがもつれそうだ。

 ▽男子(6区間18キロ)九州大会を制した河東は3000メートルが8分台の選手もおり、実力を発揮できれば、初出場でいきなり頂点に立つ可能性もある。追うのは全国中学校体育大会の1500メートル、3000メートルを制したエースの勝亦を擁する富士岡(静岡)と関東大会覇者の吉岡(群馬)か。西那須野(栃木)松戸四(千葉)西条(広島)も力がある。

 ▽女子(5区間12キロ)全体的にレベルが高く、好レースが期待される。その中でもジュニアオリンピックの3000メートルで優勝と2位の双子、久馬悠と萌がいる綾部(京都)が頭一つ抜けるか。2人以外の区間をどうつなぐかが優勝への鍵になる。稲美北(兵庫)は1500メートルの平均タイムが4分36秒で綾部を脅かす存在。総合力の高い河東(福岡)、2連覇を狙う富士岡(静岡)、地元の大和(山口)も上位をうかがう。(共同)