<柔道:全米体重別>◇30日◇米フロリダ州オーランド

 08年北京五輪の柔道男子100キロ超級金メダリストの総合格闘家・石井慧(24=アイダッシュ)が米国で2年8カ月ぶりに出場し、3連続一本勝ちで優勝した。初戦は不戦勝で2回戦に進んだ石井はカイル・バシュクラットと対戦し、体落としで一本勝ちした。危なげない試合運びで準決勝に進出すると、エイドリアン・アロンゾも28秒、送り襟絞めで一本を奪って勝った。

 決勝では米国の名門道場の1つJMJC(ジェイソン・モリス・柔道センター)所属のジェイコブ・ストロメキと激突したが、開始9秒、内股で一本勝ちした。青畳でのけいこをほぼしていない状態での大会出場だったが、頂点に立つまでの3戦の試合時間は1分39秒。五輪金メダリストとしての実力は健在だった。