国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は24日、東京都の石原慎太郎知事が2020年夏季五輪招致に意欲を示したことに「(16年の)前回招致で東京は敗れたが、計画は良かった。もし立候補すれば非常に強力な候補となる」と歓迎する姿勢を見せた。

 石原知事が五輪再挑戦した場合にテーマとする「東日本大震災からの復興」については、一般論として「五輪の成功は人々に前向きさをもたらす」と効果を指摘。一部競技を被災地で行うなどのアイデアが出ていることに「今後話し合う必要があるが、いろいろな方法がある。聖火リレーは1つの例で、被災地から多くのボランティアに参加してもらうこともできる」と話した。

 20年五輪に立候補する可能性がある都市は既に表明しているローマのほかにマドリードを挙げ、総数は「4都市前後になるだろう」と少数との見通しを示した。同五輪招致の申請期限は9月1日となっている。