<トライアスロン:アイアンマン70・3世界選手権>◇11日◇米ラスベガス

 2005年に手首を切断する大けがをした北海道函館市の水産物冷蔵会社役員、西川公人さん(46)が、手術とリハビリを乗り越え、トライアスロンの世界大会「アイアンマン70・3世界選手権」に出場、百数十人が参加した45~49歳男性の部で6位と健闘した。

 西川さんはゴール後、「最後まで心が折れずに踏ん張れた」とすがすがしい表情で語った。

 この大会は遠泳、自転車、長距離走を、世界最高峰のレース「アイアンマン世界選手権」(米ハワイ、計140・6マイル=約226キロ)の半分の距離で競う。

 西川さんは1990年からトライアスロンを始め、アイアンマン世界選手権にもアマチュア選手として何度も出場したが、2005年、サケを加工する作業中に右手首を切断。接合手術は成功したが、右手の動きはなかなか元に戻らなかった。

 西川さんは毎月数回、東京へリハビリに通いながら、レース復帰を目指して練習。10年12月、アイアンマン70・3のアジア太平洋地域大会45~49歳の部で2位となり、世界大会の出場権を得た。

 西川さんは「練習すれば必ず結果につながるのがトライアスロンの魅力。50歳までにまたハワイでアイアンマン世界選手権に出たい」と話した。