日本スポーツ仲裁機構は29日、淡路島アーチェリークラブ(兵庫県淡路市)から除名処分を受けた元会員が、全日本アーチェリー連盟に処分の取り消しをクラブなどに指導するよう求めた訴えの一部を認め、連盟に処分内容を調査して加盟団体に適切な指導をするよう命じる判断をした。

 仲裁機構は処分の取り消しは棄却したが「スポーツの統括団体は加盟団体が明らかに違反や不当なことをした場合は指導監督して、違法状態を是正する義務がある」とした。

 仲裁判断によると、元会員は2010年2月に処分理由の告知や反論の機会も与えられずにクラブを除名された可能性があると指摘。アーチェリー連盟は不当な処分かどうかを調査して指導する義務があるとした。