<女子バスケットボール:ロンドン五輪世界最終予選:日本47-53チェコ>◇準々決勝◇29日◇トルコ・アンカラ

 日本の2大会ぶりの五輪出場は、持ち越しとなった。世界ランキング15位の日本は、同4位のチェコと対戦したが、勝利まであと一歩およばなかった。日本は敗者復活戦にまわり、2勝すれば五輪切符を獲得できる。

 内海ヘッドコーチの話

 選手たちは本当にあきらめず戦ってくれた。(第4Qの終盤)最後のルーズボールが相手に転がったのが悔しかった。(敗者復活戦へ)気持ちを切り替えてしっかり戦っていきたい。

 エース大神の話

 (あと一歩だった?)結果は負けているので、何とかしてたら、とか言い訳になる。(敗者復活戦へ)もう1回気持ちを切らさずに全員で戦いたい。

 <第1Q=日本4-17チェコ>

 日本は、試合開始と同時にチェコの猛攻で0-13と大きく水を空けられる。残り3分を切り、木林、間宮がシュートを決めて4点を返すも第1Qは4-17。<第2Q=日本14-12チェコ>

 落ち着きを取り戻した日本はようやくペースをつかみ始めた。一進一退の攻防が続く中、間宮が連続で2Pシュートを決めた。残り2分では、吉田がカウンターから中央を一気にドライブ。最後は左サイドでフリーの藤原にパスを出し、見事に藤原が3Pシュートを決めた。第2Qで日本は14点(間宮4点、田中2点、藤原6点(3P2本)、吉田2点で14点)を奪い、18ー29。前半を11点のビハインドで折り返した。<第3Q=日本13-14チェコ>

 日本はPG大神に本来の動きが戻り始めた。残り時間5分を切り、大神が左サイドからジャンプシュート(2P)を決めると残り3分では、大神が相手からファウルをもらい、2本のフリースローを決め、1桁9点差に詰め寄った。第3Qは日本も奮闘したが、チェコも譲らず。<第4Q=日本16-10チェコ>

 日本の3Pシュートが徐々に威力を発揮。残り8分切って、田中が立て続けに3Pシュート。この時点で、日本41-46チェコと5点差に詰め寄る。さらに7分を切り、木林も左サイドから2Pシュートを決め、3点差となった。6分を切り、田中が左45度の位置から3Pシュートを狙うも惜しくもリングに嫌われ、同点機を逃す。この後、チェコが世界ランキング4位の実力を発揮し、リードを守りきった。