<全国高校総体:水泳>◇17日◇初日◇埼玉・川口市青木町公園総合運動場プール◇競泳、飛び込みほか

 男子400メートル自由形決勝で、山田浩平(宮城・東北3年)が3分58秒84で、この日東北勢最高の6位に入賞した。昨年の順位(4位)こそ上回れなかったが、予選では3分57秒10の自己ベストをマーク。100メートル最下位の折り返しから追い上げ、同種目で3年連続の入賞を果たした。

 東北王者としての意地は見せた。山田は予選を全体の3位で通過。4コースで臨んだ決勝では、100メートルで最下位と出遅れたが、200メートルで7位、300メートルで6位に浮上し、最低目標の連続入賞だけは守った。元来、追い上げ型の山田は「レース展開はプラン通りでしたが、後半の伸びが足りなかった。もっと上にいけるレースができた。タイム的にも、ちょっと悔しい」と振り返った。

 続く400メートルリレーではアンカーを務め、北京五輪背泳ぎ代表の先輩、森田智己(23=セントラルスポーツ)がメンバーで出場して以来となる8年ぶりの決勝進出を果たした。惜しくも9位で入賞は逃したが、山田は「(森田は)雲の上のような存在ですが、自分もオリンピックにいける感じもして励みになる」とモチベーションを高めてきた。

 福島県相馬市生まれ。日立木小5年から全国JOCに連続出場し、同6年時の200メートルで準優勝した。向陽中では「将来も続けられる持久力をつけたい」と長距離に転向。「強いところで練習したい」と東北に進学した。国体では中学3年から3年連続で表彰台をゲットしている。残るレースは1500メートルと800メートルリレー。山田は「表彰台を狙いたい」と意欲を見せた。【佐々木雄高】