<バドミントン:ヨネックス・オープン・ジャパン>◇最終日◇27日◇東京体育館

 北京五輪4位で第7シードの末綱聡子(28=NEC・SKY)前田美順(23=同)組が、第5シードの馬晋、王暁理(ともに中国)組に0-2でストレート負けし、準優勝に終わった。日本選手大会初優勝は逃したものの、3位だった昨年より順位を上げ、2人はやりきった表情を浮かべた。今後は10月11日開幕の日本リーグに照準を合わせていく。

 ツアー最高峰のスーパーシリーズ初優勝はおあずけとなった。第1ゲームは2点差、第2ゲームも3点差の惜敗だったが、末綱は「あっぱれでした。相手が一枚も二枚も上でした」と振り返った。鈍い音を放つ王の重いスマッシュと、苦しい体勢からでも絶妙なコースに落とす馬の頭脳プレーの前に、得意のレシーブも歯が立たなかった。所属チームの今井監督も「相手を褒めるしかない」と評した。

 それでも、試合後の会見で2人はすっきりした表情を浮かべていた。末綱は「詰めが甘かったですが、レシーブでも攻撃でも引けは取っていなかった」と自信になった様子。国際大会では07年のUSオープン以来優勝がないが、2位は今回が4度目と、決勝まで残る力は確実についている。

 今後は来月開幕の日本リーグに出場する。前田は「チームを引っ張って優勝したい」と、早くも闘志満々だった。