31日に開催されるプロバスケットボールbjリーグのオールスターゲーム(セキスイハイムスーパーアリーナ=宮城・利府町)の公式練習が30日、同サブアリーナで行われた。東軍の宮城県出身選手、日下光(27=仙台89ERS)宍戸治一(同=埼玉ブロンコス)のガード2人が、bjリーグ屈指のイケメンで西軍のガード城宝匡史(27=滋賀レイクスターズ)に挑戦状をたたきつけた。地元開催だけに〝だて男〟2人が主役の座を守る。

 約600人ものファンが公式練習に訪れる中、注目度が高かったのが、地元出身の日下と宍戸だった。高校、大学と日本のトップレベルで活躍した2人がチームメートとして凱旋(がいせん)。練習でも手を抜かない2人の姿に、大きな拍手が送られた。

 だが、2人を脅かす人気選手が西軍にいる。モデルとしても活躍し「メンズノンノ」「ターザン」などの人気雑誌にも登場した城宝だ。練習後、女性ファンに囲まれ会場を抜け出せないほどの人気ぶり。同い年のライバルだけに城宝も「地元で日下と宍戸に恥をかかせるぐらい、やり合いますよ」と対決姿勢を見せた。

 そう言われて黙っている2人ではない。地元で主役の座を奪われまいと「(城宝との)マッチアップを楽しみながら(東軍)4連勝を狙う。MVPも頭の片隅にある」と日下。「顔では勝てないけど、粘りやチームワークといった仙台らしさで勝つ」と宍戸も笑顔で話す。2人の売りはパスワーク。速いボール回しで西軍を、かく乱する作戦だ。さわやかな笑顔と親しみやすい性格の“だて男”2人が、イケメン城宝率いる西軍を、たたきのめす。【三須一紀】