柔道の04年アテネ五輪男子100キロ超級金メダリストの鈴木桂治(30=国士舘大教)が背水の陣で11月の講道館杯に臨む。27日、横浜市内でイベントに参加した。9月の世界選手権で100キロ超級で初戦敗退、無差別級で銅メダルに終わり、進退を保留。この日「今後のことは何か決めるということはないが、講道館杯に向けてやる」と当面の一戦に出場の意向を示した。

 だがアジア大会(11月、中国)の100キロ超級代表は無差別級世界王者、上川に奪われ「代表に外れたショックはある。気持ちを作り直す以前の問題。今後は大変だと思う」と落胆の色は隠せなかった。

 今後は現在の体重113キロから5キロ減量で体のキレを取り戻し、苦境に立たされた講道館杯で再起をかける。