<テニス:男子国別対抗戦デ杯世界グループ:日本1-1クロアチア>◇1回戦◇初日◇シングルス◇10日◇兵庫・ブルボンビーンズドーム

 錦織圭(22=フリー)が得意のストロークを封じ込められ完敗した。世界最速の時速251キロのサーブを持つカロビッチに、18本のエースを奪われた。全豪準々決勝で、世界4位のマリーと42本のラリーを展開した錦織のテニスも、相手がすぐにネットに出てくるため、ストロークが続かない。短期決戦に持ち込まれ「リズムが取れなかった。今までにないタイプだった」と、イライラだけが募った。

 錦織ブームで、全豪期間中に今対戦3日間ともチケットは完売した。開場前には自由席の席取りで、早くから長蛇の列ができた。「せっかくのお客さんの前でふがいない内容だった」。しかし第1試合で添田が大逆転勝ち。日本は1勝1敗の五分で、初日を終えた。「添田君におとこ気を見せてもらった。最終日(のシングルス)に、ベストを尽くしたい」。錦織の世界グループの戦いは、まだ終わっていない。