日本スケート連盟の橋本聖子会長(47)が、フィギュアスケートで高橋成美(20)とペアを組むマービン・トラン(カナダ)の国籍問題について、前向きに話し合っていく姿勢をみせた。18日に世界国別対抗戦の前夜祭に出席し、「できる限りのことをしたい。長年チームジャパンとして頑張ってきた選手が、五輪に出られないのは…。議連としてやっていきます」と明言。超党派のスポーツ議員連盟での議論も含めて、対応を練る考えを示唆した。

 同組は3月の世界選手権で日本代表初の銅メダルを獲得。しかし、トランがカナダ国籍のため、このままでは14年ソチ五輪に出場資格がない。国籍取得には5年以上の在住が目安で、カナダ在住のトランの国籍取得は現実的に不可能とされていた。この日の対抗戦に向けた会見で、トランも「この試合が終わったら話し合いたい」と話した。