<女子バスケットボール:ロンドン五輪世界最終予選:日本47-53チェコ>◇準々決勝◇29日◇トルコ・アンカラ

 2大会ぶりの五輪出場は持ち越しとなった。世界ランク15位の日本は同4位のチェコとロンドン五輪代表決定戦に臨んだが、敗戦。今日30日からの4カ国によるトーナメント制の敗者復活戦で、残り1枠を目指すことになった。

 試合開始から無得点が続いた。相手のゴール下の圧力に負け、間宮、高田が中に入れない。ミドルシュートは外れる。幾度も苦境を切り開いてきた大神のドライブもブロックの餌食に。選手交代し、途中出場の木林が先制点を挙げたのは開始6分52秒。第1クオーター(Q)で4-17の大差をつけられた。

 チェコとは10年世界選手権以来の対戦だった。準優勝した相手に60-66。当時は高さに速攻で食い下がったが、この日の序盤は勝手が違った。平均身長186センチと日本より9センチ高く、機動力もある。1試合平均16・5の圧倒的数字で1次リーグのリバウンド王、198センチのクリチョワを中心に攻守で劣勢を強いられた。

 内海監督が「30回やって1度しか勝てないかもしれない」と覚悟していた相手。最終第4Qで3点差まで詰め寄ったが、勝利はならず。残るは敗者復活戦。2勝すれば五輪切符が手に入る。連戦の疲れとも戦いながら、諦めずにゴールを重ねるしかない。