<フィギュアスケート:国際大会ネーベルホルン杯>◇27日◇ドイツ・オーベルストドルフ

 男子ショートプログラム(SP)で、左膝故障からの復帰戦となった織田信成(25=関大大学院)が79・64点でトップに立った。昨年11月のGPフランス杯以来の大会で、冒頭の4回転トーループで転倒したが、その後のジャンプを決めて2位に10・34点の大差をつけた。昨年世界選手権4位のミハル・ブレジナ(チェコ)は67・78点で5位と出遅れた。

 織田が14年ソチ五輪のプレシーズンに間に合った。313日ぶりの実戦で男子SP首位。最初の4回転こそ転んだが、トリプルアクセルや2連続3回転ジャンプを鮮やかに成功。「3回転半が決まって良かった。痛みは全くない」と満面の笑みを見せた。左膝痛の再発を防ぐために太ももの筋力を鍛えてきた。母の憲子コーチも「よく頑張ってくれた」と話した。