指導していた大学の女子柔道部員を合宿先のホテルで乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われたアテネ、北京両五輪の金メダリスト内柴正人被告(34)の第6回公判が29日、東京地裁(鬼沢友直裁判長)で開かれた。検察側の被告人質問で、同被告は事件が発生した昨年9月の合宿(東京・八王子市)中に、これまで2人の女子部員と性行為をしたと証言したが、別の部員とも肉体関係を持ったことを明らかにした。さらに、隠し子がいることも発覚し、“セックス歴”を赤裸々に告白した。

 同公判が開かれた東京地裁最大の104号法廷(傍聴席98席)が、大爆笑の渦に包まれた。鬼沢裁判長がこれまで証言された2人の女子部員とは別の部員Qさんとの関係を問うと、同被告が「全部正直にしゃべっちゃっていいんですか?」と発言し、法廷内から笑い声が飛んだ。カラオケ店でのフェラチオを証言する場面では、弁護側前のソファを利用し、生々しく再現した。この日は検察官へ「えっ!?

 もう1度質問をお願い」などと強気な姿勢を見せたり、性行為について深く追及されると「よく分からない」と曖昧な答えを繰り返した。