あなたもラグビーで五輪に出られる!

 7人制の女子ラグビー日本代表が、他競技からの転向組を大募集だ。日本ラグビー協会は23日、都内で7人制ラグビーの男女日本代表会見を開催。浅見敬子女子代表ヘッドコーチ(HC)は「他競技から選手を発掘したい」と転向を歓迎した。

 7人制は16年リオデジャネイロ大会から五輪正式競技になる。そのおかげで、女子の競技人口は倍増した。それでも約5000人ほどで、まだ層が薄い。特に世界で戦うには「スピードとサイズがある選手がほしい」(浅見HC)。

 世界トップのイングランドは身長175センチ、体重75キロが平均だ。対する日本は165センチで65キロ。体格差を補うために、50メートルを6秒台後半で走り、170センチの身長があれば、すぐにでも女子7人制の門をたたける。現在の日本女子代表20人のうち、7人が他競技からの転向組だ。

 浅見HCによると「陸上の投てき種目、バスケットの選手らが向いている」。合言葉は「でっかくて速い人来たれ」だ。すでに日本オリンピック委員会(JOC)と手を組み、JOCが他競技協会に声をかけ、興味を持つ十数人を集めたトライアウトも行った。

 五輪アジア予選は15年の予定で、今から2年ある。五輪出場権を争うとみられる中国に、3月の中国遠征で、7~8年ぶりに勝利。ライバルとの差は縮まった。我こそはと思う大和なでしこは、ラグビー協会にご一報を。女子ラグビーはあなたを待っている。【吉松忠弘】