日本バスケットボール協会が、国際連盟(FIBA)から国際試合出場停止の制裁を科されることが確実になった。23日に開かれた臨時理事会で深津泰彦会長(69)が辞任。FIBAから10月末までに解決を求められたトップリーグの併存解消などにめどが立たない責任をとった形だが、新リーグへの進展は望めない状況で、制裁は避けられなくなった。来夏に控える16年リオデジャネイロ五輪予選、最悪の場合は20年東京五輪にまで影響を及ぼす大打撃となる。<FIBAバウマン事務総長警告文(要約)>

 (1)現在、日本には2つのトップリーグが併存している。この状況は日本協会が日本のバスケットボールを完全に管理できていないことを意味しており、FIBAの基本規定違反だ。

 (2)トップリーグの統一を実現するためには、日本協会の組織と規律体制の改革が必要。16年から24年の長期にわたる日本代表の強化プログラムの戦略的な計画を導入する必要がある。

 (3)日本の高校組織は多くの大会を開催している。そのうちのいくつかは、ユース世代の国際大会の開催時期と重複(全国高校総体とU-17世界選手権)。日本の高校が、ユース代表チームに選手を出したがらない事態が起こっている。それは日本のバスケットボールの発展に多大な悪影響を及ぼしている。