<高校ラグビー:鹿児島実64-21学法福島>◇1回戦◇27日◇花園

 学法福島の服部美優マネジャー(1年)が、初の花園で選手とともに戦った。

 チーム唯一の女子マネジャーは、学校案内の冊子で表紙のモデルを飾るほどのルックス。試合中は自ら準備した水のボトルを走ってピッチ内まで運び、懸命に声援を送った。念願の1勝には届かなかったが「最後にみんなで押してトライを取れた。本当に感動しました」と涙が止まらなかった。

 中学時代は合唱部。ラグビーは見たこともなかった。7月に同じクラスの部員からマネジャー不在の苦労を聞き「私が何とかしたい」と立ち上がった。競技のルールもわからず、大量の汗が染みついたユニホームの洗濯も初めて。早朝5時から夜9時まで練習する日もある。友人と遊ぶ時間もないが、逃げなかった。3年生の真貝は「今まで5人くらいやめたのを見てきた。彼女の存在は大きかった」と感謝した。同校初の全国舞台に導いた女神は「また部員集めからのスタートだけど、必ず花園に戻ってきたい」と目を輝かせていた。【鹿野雄太】