<バレーボール:W杯女子大会・日本3-0ケニア>◇9日目◇16日◇東京・代々木第1体育館

 日本がケニアに快勝して4位へ浮上した。世界ランク4位の実力通りに、同15位で今大会未勝利のアフリカ王者を圧倒。竹下佳江(33=JT)のサーブや迫田さおり(23=東レ)の強打などでストレート勝ちした。勝ち点19で並んだドイツをセット率で上回り、ロンドン五輪出場権が与えられる3位以上へ勝ち点1差。今日17日のドイツ戦と18日米国戦に命運を懸ける。

 決戦前の調整のようだった。日本がケニアを寄せ付けず6勝目を挙げた。木村や迫田の強打で第1セット(S)の12-7から8連続、第3Sは9-7から12連続得点。ミスを連発する相手に腰痛だった狩野(ベシクタシュ)も復帰させ、4位浮上で3位中国にも勝ち点1差に迫った。一方で今日18日にドイツに敗れ、中国がケニアに勝てば今大会での五輪出場決定が消滅する危機でもある。「少しずつ形というものができてきているので、一番いいバレーができるようにスタートから気持ちを出した試合をしたい」と木村。崖っぷちからはい上がってきた日本が、全力でぶつかる。