ラグビーのトップリーグ王者を決めるプレーオフ決勝が、31日に東京・秩父宮ラグビー場で行われ、2季連続5回目の優勝を目指す東芝(リーグ戦3位)と、初優勝を狙う三洋電機(同1位)が激突する。

 東芝は伝統の「トーナメントでの勝負強さ」に自信を持つ。トップリーグ発足後、マイクロソフト杯、プレーオフ、日本選手権の決勝に計8回出場し、優勝を逃したのは1回だけ。広瀬主将は「勝ったことのある経験値と、先輩から引き継いだものが染み込んでいる」と話す。瀬川監督のもとには、一昨季まで所属したニュージーランド出身のホルテン氏から「お前らは勝ち方を知っている」と、激励メールが届いた。リーグ戦は不完全燃焼の3位だったが、ここに来てムードは最高潮だ。

 三洋電機が、インフルエンザの影響で布陣が変わることについて、同監督は「人ごとではない。キックオフまで何が起こるか分からない」と気を引き締めた。