長男の背中をけって軽傷を負わせたとして、傷害の罪で起訴された大相撲の幕下行司、木村林之助(出羽海部屋)こと小林亮太被告への寛大な処分を求め、行司全員の総意による嘆願書が日本相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)へ提出されていたことが27日、分かった。

 協会関係者によれば、嘆願書は行司の最高位である立行司、木村庄之助と式守伊之助の連名で作成され、この2人が19日に提出。武蔵川理事長は受理した。相撲協会は判決が出るまで処分の保留を決定。同被告は当分の間、本場所を休場する。

 師匠の出羽海親方(元関脇鷲羽山)は「家庭の問題なので難しい側面があるが、仲間を思う行司さんたちの気持ちは伝わったと思う」と話した。(共同)