日本相撲協会の出羽海事業部長(元関脇鷲羽山)は29日、暴力団排除対策として大相撲秋場所(9月12日初日)から新たに東京・両国国技館にも監視カメラを設置することを明らかにした。

 監視カメラは愛知県体育館で行われた7月の名古屋場所で導入された。今後は年3度ある東京場所で常時稼働させる予定。設置場所や台数などの詳細や警察官の監視態勢については今後詰める。

 29日は名古屋市で、出羽海事業部長ら相撲協会幹部が名古屋地区の有力後援者の維持員と会議を開いた。横綱白鵬も同席した。前名古屋場所担当部長の二所ノ関理事(元関脇金剛)が、名古屋場所での暴力団排除対策や暴力団関係者が観戦した維持員席問題の再発防止策などを報告。「協会員が危機感と連帯感を保ち、一層の努力をする」などとする再生に向けた協会の決意も表明した。

 その後の懇親会には放駒理事長(元大関魁傑)も出席した。維持員との交流会は6月下旬に予定されていたが、賭博問題の影響で一度は中止になり、今回あらためて開催された。