大関昇進の目安まであと1勝に迫った関脇琴奨菊(27=佐渡ケ嶽)が24日、14日目の大関日馬富士戦へ向け「無心」を強調した。この日の朝稽古は、若い衆を相手に立ち合いからの動きを確認。「いつも通り。やることは一緒、考えすぎないでいく」と話した。稽古場には、明徳義塾高時代の恩師・浜村敏之氏が訪れ「顔を見るだけで引き締まる」と緊張感を高めていた。

 佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は優勝に備え、知り合いの料理店にタイを発注。「間に合わないと言われたので、タイだけは準備した。大関のしっぽをつかみかけていますからね。菊には逃がさないようにしてもらいたい」と期待した。