大相撲の西大関琴欧洲(30=佐渡ケ嶽)が、7度目のかど番で迎えた九州場所4日目の13日、日本相撲協会に「左肩鎖関節脱臼で全治4週間を要す見込み」との診断書を提出し、休場した。再出場せずに負け越すと、来年1月の初場所では47場所維持した大関から関脇へ転落する。

 3日目の小結松鳳山戦で寄り倒され、2敗目を喫した際に左肩を強打した。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「本人は出たい気持ちが強いので、痛みが取れれば話し合う」と述べ、再出場に含みを持たせた。「もし出られなくて(関脇に)落ちても、来場所で10番勝てるように稽古して頑張らせる」とも話した。関脇に転落した場所で10勝以上すれば、規定により大関に復帰できる。

 琴欧洲は左太もも裏を痛めて途中から休んだ先場所に続いて9度目の休場になった。4日目の対戦相手、妙義龍は不戦勝。今場所の幕内で、同部屋の大関琴奨菊に次いで2人目の休場となった。