横綱白鵬(28=宮城野)が28日、東京・墨田区の宮城野部屋で、来年春場所(3月9日初日、ボディメーカーコロシアム)の新弟子検査を受検予定の3人に初めて胸を出した。

 1人3番ずつ計9番。初場所(来年1月12日初日、両国国技館)初土俵予定の原田貴秀(18=鳥取城北高3年)とも3番とった。「いいよ、もっともっと強く当たれ!」。ぶつかり稽古では脇の閉め方や当たり方、股割りなども指導した。

 川本福人(15=兵庫・櫨谷中3年)山本希望(のぞむ、15=山梨・韮崎東中3年)渡辺絢生(けんせい、14=山梨・山梨南中3年)の3人は冬休みを利用して、25日から稽古に参加中。山本は同部屋所属の三段目・樹龍の弟。「力士と相撲を取るのは初めて。それが横綱ですから、うれしかった。やっぱり強くて動かなかった。まずは兄を超えたい」と目標を話した。

 宮城野親方(元前頭竹葉山)も「人数が増えて活気づくのはいいこと。鍛えれば強くなれる」と期待していた。