所要6場所で東前頭筆頭まで出世した遠藤(23=追手風)が25日、堺市内の追手風部屋で春場所(3月9日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)へ向けた稽古を始めた。

 平日としては異例と言える約50人のファンが見守る中、同部屋の幕下以下の力士を相手に21番取り19勝2敗だった。申し合い前には、じっくり四股も踏んで調整した遠藤は「良くも悪くもない。明日が初日というわけじゃないので大丈夫です」と淡々とした表情で話した。この日から、金沢学院東高と日大時代の1年後輩で昨年のアマ横綱、川端翔伍(22)も稽古に合流。

 春場所で幕下15枚目格付け出しデビュー予定の後輩とも肌を合わせた遠藤は「高校、大学とずっと稽古していた。懐かしい感じがした」と、笑みもこぼした。