日本相撲協会は4日、大関昇進の決まった豪栄道(28=境川)の夏巡業休場を発表した。「左膝外側半月板損傷で約1カ月の安静を要する」との診断書が提出され、全休する見込みだ。

 名古屋場所12日目の日馬富士戦で痛めたが、千秋楽まで懸命な治療を続けながら12勝3敗の好成績を挙げた。新大関を決めて巡業の主役だっただけに、土俵入りのみの参加も検討されたが、今回は治療を優先させた。

 巡業先の担当者も「土俵入りだけでも来ていただけるかと思っていたのですが残念。膝のケガを治すことも大事なことなので、秋場所(9月14日初日、両国国技館)で元気な姿を見せていただきたい」と残念がった。夏巡業は7日に福島・いわき市で開催される復興祈願イベントを皮切りに、18日の北海道・釧路市まで全9カ所で行われる予定となっている。